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[コメント] ロボコン(2003/日)

映画全体のつまらなさと演出力の無さをロボコンのシーンだけで取り持っている作品。 2003年8月26日試写会鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







序盤から盛り上がりの無い展開。何かテンションが上がりきらない。ひょんな事(?)から全国大会に出るのは良いのだが、主人公は何もしていない。基本的に、ドラマなど皆無。

多少眼鏡君(コンタクト君?)の内面の葛藤があるが他には何も無い。っていうか、これ、最初はアイドル映画だと思ってたけど、主役はこの眼鏡だろ、絶対。

全体的に見て演出力はたいしてなく(っていうか殆ど無く)、BGMは流れ出す度にむかついてくる程ベタで、且つ単調。あの頭の悪いBGMを垂れ流す程度なら音楽なしでやった方が面白かったと思う(実際、BGMを流して盛り上げようとしているシーンよりも無いシーンの方が感情移入をし易かった)。

眼鏡君が感情を取り戻し、大切な事に気付いていく様子と、ロボコン大会の難しさ。そして緊迫した試合展開。この点は評価したい。

特にロボットコンテストの緊迫感はカメラワークには創意工夫は見られないのだが、ロボットの動きが遅く、ぐらぐらして不安定なので緊迫感は凄かったと思う。ただ、それはあくまでロボコンの凄さ、面白さ、であり、監督の演出力であるかは不明。っていうか、多分違う。

話自体も先が丸見え(っていうか、スポ根だからか?)で、ひねりも足りないように思える。アイデア等々の、「ロボコンの面白い部分」は確かに面白いのだが、果たしてそれは映画の魅力なのであろうか?それはロボコンの魅力、であって、映画の魅力なのか?

この映画は確かにロボコンの映画だからロボコンを面白く撮らなければいけない。最初にこの映画の予告を見た時は出来云々以前に、題材が面白いので気にはなっていた。だが、本編にあったのは「ロボコンの面白さ」と「眼鏡君が大切な物に気付くまでの話(←こういう話は好きだ)」だけで、映画としての魅力は極めて低い。

一度ビデオで見れればそれでよいかと。

(評価:★2)

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