[コメント] 夜を賭けて(2002/日=韓国)
うちは続きも観たい。拉致問題をテコに、北朝鮮排外主義の嵐が吹き荒れている今だからこそ、すっごく大切な問題提起になるとおもうな。
それにしても、こんなこと、一切知らずに大人になった自分がイタい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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貧乏なのはみんな同じだけど、義夫たちは、在日外国人として徹底的に差別されてる。 「そのうち、なかようできるときがくる」って、刑事さんは言ったけど、ほんとに、”サシでやったらな”、かも。それに、かわいそうやから助けるって言う感覚はちゃうで。
人間はみんな対等な関係の中で暮らしていくべきなんだって、そんな最も基本的なことを覚える前に、私達は、差別や憎しみを刷り込まれて育つ。 被差別部落住民を差別し、アジア人民を差別・抑圧しながら社会を維持している。朝鮮人民は北と南で憎しみあっている。 それは支配体制の維持・強化の為に作り出された足かせでしかないといってはみても、すぐに差別がなくなるわけじゃない。
嘘よ、自分は差別なんかしてないと思う人は、日本の経済的発展が何で成り立っているかという問題について無知であるか、見ようとしていないことを自覚したほうがいい。 じゃあ、国益はどうなるんだって怒る?でもそのために多民族を抑圧する自由なんて認められるはずないんだから。 日本帝国主義下に生きる私達が差別と憎しみを乗り越えていく方法は、こんな風に人を踏みつけにして成り立っている社会のあり方そのものを変えていくことしかないんだって、つくづく思う。
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