[コメント] 夜を賭けて(2002/日=韓国)
鈴木則文や井筒が想起される自虐他虐のギャグと喧嘩の連発。快活な演出でとても愉しく、清川虹子の遺作として価値高い。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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清川の最後がバナナ喰らう在日コリアンの婆さん役とは、1930年代には想像もできなかっただろう。
大阪空襲するアメリカ兵のジョークから始まるのが凄い。中盤、子供の絵画でここまでのギャグを振り返るのも巧み。共同便所ほかいいセットが組めており、便所廻りの山本太郎の喧嘩シーンが素晴らしかったのだが、最後の火事はなぜか撮れておらず炎がCGに見えたのはどうなんだろう。話としても、鬼畜な本邦警官隊もさすがに、火事の最中に逮捕はしないんではないだろうか。
原作は傑作。ホンは丸山昇一だからいい加減なのは仕方なく、そんななか演出は頑張った。丸山は話に切りをつけず途中で終わらせるのが好きで、本作も原作の途中で終わり。後半の大村収容所は噂されるだけで出てこない。続編が望まれる処である。奥田瑛二など登場人物の結構のつけ方がいい加減なのも丸山らしい。
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