[コメント] 告発(1994/米)
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犯罪者のために税金を使うべきか?
そんな重いテーマがつい先日、私の通う英会話のクラスで話題となりました。私は、「犯罪者も社会の一部なので、犯罪者の更正に税金を使うことは社会の義務だと思う」とコメントしましたが、「雇用の厳しい世の中で、罪を犯した人を社会に復帰させる為に税金を使うのはおかしい」という現実的な意見もありました。一方で、「犯罪者を収容する施設には(社会から隔離するという意味で)多くの税金を使うべき」という意見もありました。
以上を前置きとしまして・・・、
本作のアルカトラズ刑務所。サンフランシスコを訪れた方はご存知だと思いますが、ほんと岸から目と鼻の先なのです(一応、岸まで3kmほどあり、人が泳ぐには流れは急の立地条件とのことです)。このため、脱走させないように大そうな税金をかけたということですが、本作でも少し描かれていたように、当時のサンフランシスコの市民が、目前の刑務所に不安を感じるよりはむしろ、しっかりと犯罪者が隔離されている状況を自分自身の目で確認できる為、かえって安心していたであろうことは想像に難くありません。
この意味で、アルカトラズ刑務所とその独房は、サンフランシスコ市と同刑務所の縮図といえ、罪を犯した者への「精神的な虐待」は、収容所の職員だけでなく、市民にもあったといえます。判決のあとに「アルカトラズ刑務所を査察するべき」と陪審員が提案しましたが、これは市民にも罪の意識が少なからずあったこと”も”表しているように思えました。
各言う私も、上で<<犯罪者の更正に税金を使うことは社会の義務>>などと尤もらしいことを述べましたが、税金が使われることに異論がないだけの話しで、それ以上のことは、(例えば現在の日本の刑務所内で自殺者が何十人もでているという現実に対して、)何もできない(≒しない)という意味では、当時の市民と変わりがありません。
少なくとも、彼らを精神的に避けないという気持ちだけは大事にしたいと思います。
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