[コメント] ラスト サムライ(2003/米=ニュージーランド=日)
サムライは侍ではあり得ない。それを分かっていれば楽しめるのだから、特に問題はないかと思う。映画とは関係ないけど、個人的に腹立たしいのは
「サムライ」が逆輸入言葉であることに無自覚なのか知らんが、海外で頑張ってる日本人に無節操にサムライ冠しとけ、という卑屈さの漂うメディアの風潮。サムライブルーって何それ?みたいな。映画には全く関係ないですね、ゴメンナサイ。
季節はあっても、季節の移り変わりがないというのか、妙にカラッとして湿度というものを感じさせないのは、もう風土の違いだからいたし方ないでしょう。でも真面目に勉強していると思います。サムライ、ブシドー、ZENへの違和感はさて置いても、倹しさ、謙虚さ、果ては無常感なども盛り込みつつ。でも、あくまで知識の寄せ集めというのか、とってつけた感が時折あからさまに出ている気が。妙に小奇麗な見てくれもあって、なんだかテーマパークのような趣。でも、これはこれで楽しいです。というか、トムと一緒に体験留学してみたいですよ、この日本人村。
物語はさておき、背景が魅力的。でも、それでもやっぱり大味感は否めないかなぁ・・・。というか、ネイティブアメリカンと侵略者の構図と、武士社会と近代化の構図はどう考えても違う気が。そのあたりに物語の浅さを感じてしまいます。ともあれ、娯楽映画としては及第点。
(2007/7/22)
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (3 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。