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[コメント] ラスト サムライ(2003/米=ニュージーランド=日)

トムクルのセンチメンタル・ジャーニー in ジャポン。
きわ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







とにかく「芸能人は歯が命!」ばりに白い歯をキラキラさせるあのトム・クルーズの笑顔がワンシーンも出てこない。シリアスなニッポン人やサムライに囲まれて、トムも終始愁いを帯びた仏頂面(渋いというより暗い)。こんなにトムが輝いていない主演作品も他にないだろう。だってこの映画の主役は「ニッポン」。ハリウッドがたまに創りたくなるブシドーの国。

「ぉお!がんばってるなハリウッド!」と、「なんかヘンだぞそこ・・!」というアップダウンの激しい本作。 まず予告編でも使われていた勝元ら「サムライ」が霧の向こうから甲冑フル装備で現れる冒頭、なぜかその後ろには熱帯植物。ちょっと感動するとともに軽くコケる。この感覚がくり返される。たしかにカッコイイんだけど、みんな微妙なちょんまげ。たしかにありそうなんだけど、どっかおかしいお堂。こんなとこに野ざらしでないだろ大仏。やっぱはずせないのねニンジャ。あんなとこで髪は洗わないぞ日本女性。(トムの「シッツレイ。」に爆笑。ていうか固まってましたね。謝りながらガン見でしたね。)でもだんだんそれなりに日本語うまくなってるぞ、アルグレンさん。孫太郎(ってこの名前も何?)の「耳!耳!」にMVPあげたいぞ。一番リアルな日本人は大村だったな。「ぱ、ぱーふぇくと・・!」の渡辺さん、どんどん出世してください。勝元の最期のシーンに散る桜を写すところは、日本人の心に一番訴えるものをわかってるなあ、と思った。武士と桜は切り離せないですね。(05/6/20 VHS)

(評価:★3)

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