こういうのって、いわゆる貞子的位置にいる幽霊に同情か共感ができなかったら、怖くも何ともない。可哀相だと思える部分があれば、少しは怖さも増すようなものを……。

でもこれは明らかに自業自得。彼女が死んでも全然可哀相だなんて思わなかったし、これじゃあ、あんた殺されるよ……と納得すらしてしまった。むしろ、彼女を殺した奥さんの方が罵倒された上に、自分勝手な霊に呪い殺されて何だか不憫に思えて、全然すっきりしなかった。何かもやもやが残って、ホラーを見た後の「あー、怖かった」っていう充実感がない。この程度なら8チャンの昼ドラか火サスで十分。ホラーである必要なんてまるでない。

まぁ、何が一番怖かったかって言えば、あの女の子の不細工さ……。失礼なのは承知だが、よりによってあの娘を何故選んだのか……。確かに怖いっちゃ怖いけど……。彼女の末路は、『エクソシスト』のリンダ・ブレア的なものになるような気がする……。