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[コメント] ブラッド・ワーク(2002/米)

これはもう極めて良質な70年代B級映画の味わい。
ナム太郎

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







まず最初に断っておくが、この映画は決して優等生的作品ではない。謎解きを含むストーリーが語られることに重点を置いて映画を鑑賞する人にはやや物足りない印象を与えることだろうということは、私にも容易に推測することができる。しかし、私はこの映画でクリント・イーストウッドが見せる演出から、極めて良質な70年代B級映画の味わいを得ることができた。

この映画で被害者の姉(ワンダ・デ・ジーザス)は、マッケイレブ(イーストウッド)を「あの人は今」のコーナーで「絶対に犯人を捕まえる男」として知ったと言っているが、私にとってはまさに「絶対に面白い映画を作る男=ドン・シーゲル」の映画を観ているようで、非常に懐かしい思いでこの映画を楽しんだ。

そういう意味では私にとってのこの映画は、イーストウッドシーゲルが今でも「つながっている」ことにイキそうになるような、まさに「ブラッド・ワーク」な作品であるのだ。

(評価:★4)

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