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[コメント] ベッカムに恋して(2002/英=独)

ストーリー的に1クールのドラマをまとめて見ているぐらい内容が濃く、キャラも感情移入できるように魅力的に作ってあるところに好感が持てる。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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ベッカムが好きなサッカー少女が親の反対に遭いながらも奨学金付きのアメリカ留学を目指すまでとコーチの青年との恋愛を描いたサッカー映画。

内容的にはスポ根サッカー映画という感じで、主人公のジェス(パーミンダ・ナグーラ)が伝統的なインドの慣習にこだわる家族から反対に遭いサッカーを禁止されるも、親に嘘をつきながらも必死でサッカーに励むジェスの姿は何か日本の野球ドラマを髣髴とさせられる。

ストーリー的にも1クールドラマをまとめて見ているくらい中身が濃く、サッカー映画にしてはサッカーシーンがあまりメインで描かれないという不満はあるが、ジェスと同じく親に厄介ごとを抱えるチームメイトのジュールズ(キーラ・ナイトレイ)との友情にしても、ジェスが入団した女子サッカーチームのコーチのジョー(ジョナサン・リース・マイヤーズ)との恋愛過程にしても、家族の反対にもめげずにサッカーを続けるジェスの描き方やジュールズの家族の描き方、ジョーと父親との因縁の和解も実に丁寧に描いていて、ジョーがジェスの両親にジェスにサッカーをやらせるよう、わざわざ説得しに来たり、ジェスの父親がインドの慣習だけが理由ではなく、昔自分がインド人というだけで差別に遭い自分の夢を断念させられたことも要因しているとジェスに伝えるなど、キャラにも感情移入できるように魅力的に作ってあるところに好感がもてる。

そして、最後になってジェスがジョーとの別れに初めてキスを交わすところはなかなか感動的で、その点では『少林サッカー』などのサッカーシーン重視のサッカー映画とは違いスポーツ青春ドラマような印象を与えている。

惜しむらしくはジェスとジュールズがジョーのことで一回だけ喧嘩になるのだが、その後二人が仲直りするようなシーンなしにそのままストーリーが展開するのが少々ストーリー的に消化不良な点を与えている。それまでの二人の友情の描き方が素晴らしかっただけにしっかり描いて欲しかった。それに、ジェスの父親が反対を押し切ってまでサッカーをするジェスに心を動かされ、留学を認めるシーンが間のジュールズをレズだと勘違いしてしまうジュールズの母親のギャグシーンのせいで感動要素が薄かった気がする。もし、この消化しきれていない二つの点もちゃんと描いてくれれば☆5つものの出来だっただけに残念。

役者としてはジェス役のパーミンダ・ナーグラもジュールズ役のキーラ・ナイトレイも演技は申し分なかったが、個人的にはジョー役のジョナサン・リース・マイヤーズが普通にかっこいいお兄さんを演じているのが印象的。かなり貴重。

総評としてサッカー映画としてより、サッカーを通しての少女の成長を描いた映画として観ると非常に素晴らしく出来てる映画で、ラストも賑やかで楽しく終わらせていて、誰にでもおすすめできる。それとジョナサン・リース・マイヤーズのファンにもこの映画の彼には新しいものを見出せると思うので必見。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)きわ[*] ことは[*] ナム太郎[*]

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