[コメント] まぼろし(2001/仏)
ふと、なくしてしまった小物。いつか出てくるという期待がどこかにある。二度と戻ってこないと思うしかない場合でも、最後まで気持ちは足掻いているんだよね。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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親父が事故で亡くなった時、臨終の床での父の顔が見られなかった。
見ることで死を決定的に認めねばならないからだったと思う。
それでも荼毘に伏すまで見ないわけにもいかず。
包帯で巻かれている安らかな死に顔を見ても、
どこか父と違う表情をそこに見ようとしていた。
「これは父じゃない」と思おうとした自分がいた。
今もどこかで彼女でも囲ってそれなり幸せに暮らしている・・・。
どこかでそう思おうとしている。
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