[コメント] ライフ・オブ・デビッド・ゲイル(2003/米=独)
意図が掴めない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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わたしは死刑制度に反対です。この考えはこれまでも、これからもずっと変わらないと思っています。だからこの映画は非常に胸を打たれたし、観た直後は5点だ!とさえ思いました。とても訴える力を持った映画だし、議論を投げかけるには効果的だと思ったから。
でも時間が経つにつれて「あれ?」って思ってしまうのです。わたしが何故死刑制度に反対かと言うと、もちろんこの映画のテーマでもある「冤罪」の可能性もその理由であるけれど、もう一つの理由は「人間が人間を殺めてはならない」と思っているから。これについては長くなるし話が逸れてしまうので細かく書きませんが、命を人間が絶って良いのだろうかという疑問があるので死刑制度には反対なのです。だから、映画の中で彼らがした事(ラストで分かる事)は、わたしの考えとは全くの正反対だと気付いたのです。それがどんなに訴える力があろうとも「命を絶つ」のは”反対派の””わたしにとっては”、許されない事だから。
そう考えていくと、この映画の狙いは、死刑制度反対云々では無いという気がしてくるのです。一体この映画を作った側はどういう意図で作ったんだろうか、反対のように見えて反対では無い。むしろ「反対派を皮肉っている」様にも見えてくる。というわけで、わたしにとって2点かもしれない、と思いましたが、多くの人が死刑制度を考える機会を与えてくれる映画だという事も考慮して3点にしました。
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