実は私、この映画にはまってしまって劇場へ３回見に行った。ハリウッド製の王道娯楽映画にはまるのが久し振りで嬉しかったせいもある。

　だが、ファッションにまったく疎く、それが恥ずかしいことだという意識はあるものの、興味の持てんものはしょうがねえということで、ほとんど気にかけてこなかった私にとって、それなりの間口と奥行きと展開をもった知らない世界が、すぐそこに口を開けているという体験は、この齢になるとだんだん少なくなってくるものなのだ。この映画を楽しむためだけでも、ファッションに疎くてよかったなと思えるほどである。

　で、この映画を観て何かをしたかと問われると、いや別にちっとも改善されてない私がいる。

85/100（07/04/22記）