[コメント] パルプ・フィクション(1994/米)
“Everybody be cool,this is a robbery!”
時系列で描けば何てことないストーリーを、断片化し円環構造にすることで、一つ一つのエピソードに寓意と予兆を持たせ、人生の皮肉と偶然をあぶり出してみせた。芸術的というよりも職人芸的な完成度の高い作品。もちろん、誰にでもできることではないわけで、タランティーノは天才だ。
「魂は細部に宿る」と信じるタランティーノの芸を楽しんでいるうちに、あっという間に2時間半が過ぎていく。2度観ても3度観ても新たな発見のある、サブカル・ムービーの傑作である。
飛び散る血しぶきと4文字言葉には、ちょっと目をつぶってあげてほしい。
85/100(01/01/20記)
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