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[コメント] スコピオ・ライジング(1963/米)

he wore black leather♪ ―a tepid war of fetishism and narcissism
muffler&silencer[消音装置]

フェティシズムとナルシシズムの生温い戦争。

アメリカン・ニューシネマ期。ライナー・ベルナー・ファズビンダーの『ケレル』やマーティン・スコセッシの初期作品『ミーン・ストリート』『タクシー・ドライバー』を思い出す。デビッド・リンチ的でもある。

50年代ポップスに彩られたレザーやバイク、スケルトンなどの象徴・メタファーの羅列は、あらかじめ意図されたとおり、オカルト的なアレゴリーには映るが、そこが、もどかしいというか、見ていてちょっと気恥ずかしいというか、こういう作品が生むべき何か「高み」のようなものには至っていない気がする。

emauさんの仰るように、アンガー・フォロアーに慣らされた目だからそう映るだけなのかもしれないが、「思いつきの言語」の枠を越えていない消化不良な感は否めない。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)けにろん[*] tredair[*]

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