ゾンビのいない遊園地を目指し旅をする男女４人のゾンビ・ロードムービー｡

自分で作った３１のルールを駆使してサバイバルする引きこもり青年､息子を亡くした過去を隠しながらタフガイを装い男､生き抜くためなら自分たちを優先する詐欺師姉妹という主人公４人の性格付けがしっかりしており､互いに出会ったことで自身のセオリーが覆ってしまうことに悩む姿が面白い｡

ただ､４人が遊園地のゾンビランドがなぜゾンビがいないと確信を持てたのかが疑問｡その辺に絶望的な世界の中での唯一の心の拠り所というような描写があれば納得も出来るが･･･｡しかも､姉妹が着いた時には本当に無人で遊園地の電源を入れた瞬間からゾンビが寄ってくるというのも遊園地でのアクションをやりたいためとはいえ､強引な気も｡

ゾンビアクションではあるが､売りの遊園地でのゾンビとのアクションは思ったよりも短めな上に､ウィチタとリトルロックの持久戦に時間を割きすぎて､コロンバスとタラハシーの活躍が期待してたよりは少なかったのはちょっと不満｡もっと遊具を駆使したアクションも見てみたかった｡