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[コメント] 鉄塔武蔵野線(1997/日)

「Miharu was here」…少年は王冠で自らの存在を主張する。[Video]
Yasu

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







水泳が苦手なヘタレの見晴。外に出ればイジメられる。おそらくは学校でも居場所はなく、友だちもアキラくらいなのだろう。

転校でもうすぐこの土地を去る彼は、鉄塔の下に王冠を埋めて回ることで「オレはここにいた」という証拠を残したかったのかも知れない。それは長崎へ発つ前日に最後に訪れた学校にも、その王冠を置いていっていることからも分かる。

それにしても、鉄塔を回る見晴とアキラの姿を見ていると、昔の自分に重なる重なる。一度思い込んだら、わき目も振らなかったり意地になったり、付いていくほうは本当に付いていくことしかできなかったり。確かに子どもってのはこんなだった。うん。それを見事に描き出した監督に拍手。

つーか…「東京都西東京市から埼玉県日高市を結ぶ全長28.1kmの送電線」…って結構我が家から近いな、コレ。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)おーい粗茶 m

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