俺がよく行くサッカー掲示板でツリー型掲示板の面白さを堪能できる所がある。

あの誰かが何かのテーマを書き込んだらそれに対して木の枝の様にレスが付いていくアレだ。この方式の醍醐味はレスに対してレスを繰り返していくとトンでもない方向に話がずれていくところだ。例えば最初書き込んだ人が「サポーター用席の割り込みズルイ」に対して「ﾊｱ？ミーハーに譲る席などありません」と応酬。こういった攻撃的レスの応酬の結果、集団での不正行為、さらには銀行の不良債権問題、日本と世界の今後とかに話が展開していくのだ。俺もよく巻き込まれて最後気が付くとクローン牛と未来人類の話になったりしてバツが悪い思いをすることがある、たまに。

そこから考えるこの映画、ツリー型掲示板のレスの応酬に常識人ハンクが「まあ、みなさん落ち着いて冷静に物事を判断しましょう」と書き込むことで巻き込まれる喜劇だ（奥さんは「おら、もっと煽れ煽れ」とうるさい）。 まあ当然最後は話が大きくなりすぎて全員痛い思いをして静かに去っていきます。楽しんだのは煽り屋の奥さんと掲示板の管理人サム・ライミ。

そうそう兄貴役のビリー・ボブ・ソーントン、最初の書き込みがあまりにバカっぽかったんで油断してました。それに合わせて応酬してるといきなり鋭い突っ込みに慌てます。こういう人いるんだよなあ。