「新しい友情に時間を割く暇はないから、君との友情はもう終わりだ。」なんてことをたいした良心の呵責もなく言っちゃう男の方が、個人的にはよっぽど信用おけない。

星空の下でしみじみ語り合ったり、行きつけの店にのこのこついていったり、相談をもちかけて助言を受け入れたり。だけど自分が不都合になってくると、みーんな相手のせい。自らの判断能力の欠如は棚に上げて、一方的に相手を責めまくり。商売女はだめだが友人の知り合いならエッチしてもいいなんて論理もわからん。「いやー、昨晩はよかったよぉ。」から「今すぐ出ていってくれ！」へと豹変する場面なんて、あまりの馬鹿っぷりに笑っちゃう。私が恋人なら、その場限りの友人の知り合いでストレス解消！の方がよっぽど情けなくて悲しいぞ。

もともとの友人である同僚も、「彼女とヨリが戻りそうだから。」と言っているのに「ライヴにいっしょに行く約束したのになんでだよー。ブー。」とか言っちゃうし。フツー、応援するだろ。新しい友人を悪く言ったりその人の過去を探ったりすることにばかり友情を発揮されてもなぁ。

女も女で「なんでそんな大事なときに第三者を呼ぶかね？」だし、家族も家族で「息子があそこまで嫌がる（しかもあえてあの場ですべきものでもないような）ゲームをどうしてそこまで強固に支持するかね？」だし。

それともこれ、テレビのせいで全員が壊れてまーす、という話なのに、その壊れっぷりを的確に演じきれたのはジムだけだった、というオチなのかな？

ともあれ、数々のパロディやフラメンコなど初見ネタもとってもおもしろかったし、ジムは本当に素晴らしかったと思いますですよ。