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[コメント] エデンより彼方に(2002/米=仏)

暗い!画面の色調が暗すぎる!それだけでもイライラするのに、内容もダラダラ続いて焦点もボケまくり。偏見や階級差などを50年代を舞台に描くけれど、どーも表面的すぎて、ずっしりとした手応えがない。ムーア演じる理知的なヒロイン像だけは好感。
TOBBY

**ネタバレ注意**
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冒頭における、やたらムーアが幸せな家庭を持ち、美しくて羨望の的!という賞賛されるシーンが、確かに顔立ちはクラシカルで奇麗なんだけどスタイルがずんぐりむっくりで笑える。クラークソン筆頭に友人たちの方が優雅でスタイルも遥かにスマート。太さをカバーすべく、どのコスチュームも当時流行のパラシュートスカートに身を包むムーアだけど、周囲との対比で、狙ってはいないのにコミカルさが出てしまった!。しかしこれが全盛期のストリープ辺りが品良くスマートに演じていたらスクリーンの中の絵空事で終わっていたはず。ムーア演じるヒロインは、当時の偏見に満ちた白人社会において、かなり革新的な考えの持ち主で、誠実。ようするにパーフェクトなヒロインゆえに、そのスタイルのコミカルさが、かえって人の良さを醸して妙に親近感を抱かせ、観客をスクリーンに近付けた。極端に演出を付けづ、多くを語らせなくても、きちっと切なさや意志の強さを感じさせるムーアの演技はさすが!。彼女以外はクゥエイド筆頭に単なるオマケ(庭師のヘイスバートは好演)。プラットホームでの別れのシーンは、メロドラマを再現したかった製作サイドの歓喜の声が聞こえてきそうなハイライト。ただ冒頭にも述べたように画面の映像が暗いシーンの多いのが不満。そして何より強引にストーリーに、同性愛や、黒人差別、誹謗中傷など持ち出しておいて何一つ消化しきれていない脚本が酷い!。ので、印象的なムーアを持ってしても★2つ。

(評価:★2)

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