[コメント] ターミナル(2004/米)
尻切れなラブ・ストーリーと安直なマイノリティ賛歌はいかがなものか。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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正月大作とはちょっと違ったハートウォーミングな小品だった。
スピルバーグ相変わらずの職人芸だけど毒がないというか、もう老成しちゃってるような感じだ。
トム・ハンクスは切れ者をやらせてもうまいけどボケもいける。ゼタ・ジョーンズも抑え目ながらいい味。出演場面ではしっかりオーラ出してた。
しかし話の方はどうもおおざっぱな気がした。ある種寓話的なテイストなので、空港に居座っちゃうところは許せるが、空港で働くブルーカラーな労働者がひとつにまとまってナボルスキを応援するのはいかにも偽善的で安直なマイノリティ賛歌に思える。
そのくせ、ゼタ・ジョーンズとのラブ・アフェアは成就せずに消化不良のまま。しかも元の不倫オヤジに戻っていくではないか!せめて「タクシードライバー」のシビル・シェパードのような、淡くせつない別れにして欲しかった。(また例えが古い)
「くらこーじあ!」というコトバの響きはなんだか楽しかった。
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