[コメント] 21グラム(2003/米)
最初はうざったかった編集も最後には許した。(映画館で観ていれば駄目だっただろうが。)
シャルロット=ゲンズブールの勝ち。ワッツは途中裸をさらして挽回を狙うが僅差で負け。…というのは、ワッツの役はドラッグ中毒の過去を持っているが、それ以外は全く普通の(ハイソな)主婦が巻き込まれてゆくだけだからである。ワッツもかなりの演技派だが、与えられた役を乗り越えられなかったと思う。ゲンズブール演じる妻はどんな情況であれペンとは上手くいかない運命だった気がする(必ずしもペンの夫にばかり原因があるとは思われない)。その本筋に関係ない哀しさがぼくの気に入った。(すると、配役の勝利か?)
「ひとは死んで21g軽くなる」ー 一体誰が臨終の人間を精密に計量するのか。これは一つの伝説(迷信)だと思うが、映画は別にその伝説に全面的に寄り掛かる訳ではなく、その「21g」というモチーフから「死の喪失」を巡る或る物語を語っただけだ。ぼくは『21g』でいいんだと思うな。
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