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[コメント] 96時間(2008/仏)

無理な展開に突っ込みどころ満載?? …いや、そこら辺は全然OKだったが…。☆3.5点。
死ぬまでシネマ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







まず怒濤のアクションで時間を忘れさせたと思っている方。この映画、本当に短いんですヨ。

ニーソンが無敵に殺しまくる展開自体は全然佳いのだが、俺にとって残念だったのはそれが余りに娘への愛故過ぎて、正義でもなんでもない事だった。この映画、殺される相手は悪党ばかり叩きのめされるのだが、それはとことんニーソンの前に立ってしまったからに過ぎない。ニーソンを通してやれば極悪人でも殺されず、邪魔すれば秒殺。それでは幾ら何でも身も蓋もない。

だから映画が終わって「あれ?アルバニア誘拐団への復讐は? ああ、あれで全員だったのかよ」という結果になる。本来あそこは許しを乞いたり逃げまくったりする頭領を、とことん追いつめた挙げ句徹底的にブチ殺さなくてはいけないところだ。人身オークションも邪魔すれば殺し、金持ちデブも誰だかも確かめずに即死、娘を取り戻せばそれで終了。それでは俺のカタルシスはどうなるのだの取り残され感。

     ◆     ◆     ◆

娘が美人ではない。これは大きい。この手の映画では時々娘役が篦棒に美人の時があり、割得感をそそらせるのだが、美人でない事でニーソンの溺愛振りを強調する演出に泣かせる。ここでも脇道なしだ。更にこの娘、いかなる時でも喜びを全力ダッシュで表現するというお馬鹿キャラ。絶対歌手では成功は無理。涙、更に倍。

     ◆     ◆     ◆

映画館には前回終映10分前に到着したが、予想に反しロビーはガラガラ。しかし扉から漏れてくる「音」に期待大。「ボムッ(銃声)」「ウッ」「バンバン(銃声)」「ウッ」「ドムドムッ(銃声)」「ウウッ」只管これの繰り返し。これはイケルよ〜。

観賞後。連れ合い憤慨して一言。「"CIA"で済まそうというところからして話にならん」「1回くらいピンチにしとこうか、というあのシーンがいけない」当方何故か怒られまくり、しょんぼり。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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