[コメント] 戦場のメリークリスマス(1983/英=日)
大島渚は当時から、キャスティングのためにテレビに出まくっていたんだ。大島作品は、キャスティングが全て。でも映像も美術も素晴らしい。自己と対立するものに挑戦している。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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2007年末、あらためてこの映画を見ると、端々にその配慮が伝わる。
恐るべきことは、やはり坂本龍一やビートたけしが、西欧の俳優たちと互角に演技してること、演技ができていることに驚く。
それは、この映画がすでにキャスティングの時点で完成していることを表している。
その洞察眼に驚かされる。
素晴らしい作品だ。
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2010/10/03 新文芸座で再見しました。
大島渚監督が病に倒れて長い月日が流れましたが、この映画で残そうとしたものはそのまま映像として生きていました。
当時ロードショーでこの映画を見てから何年の歳月が流れたのでしょう。
北野武さんも世界的な映画監督となり、坂本龍一さんもアカデミー賞を受賞し、そんな時代の変化を味わいながらこの映画を見させていただきました。
ここに出てくる人種と人種。
格差、戦争、そして日本人としての葛藤。
そんな日本人を理解できない捕虜たち。
デビッド・ボウイが坂本龍一さんと抱擁するカットですべてが瓦解しますね。
そして終戦。
たけしさんのラストの笑顔は最高の笑顔。
涙が止まりませんでした。
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