[コメント] 映画に愛をこめて アメリカの夜(1973/仏=伊)
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
という観念はフェリーニを愛するものとトリフォーの魅力に日夜悩まされるものの陥るミステイクですね。ジャックリーン・ビセットみたいな女性がしかも女優で身近に存在したらこんなんなっちゃうんじゃないの?経験ないけど。
2010/08/05 自宅で再見
あらためて拝見しました。
衝撃ですね。
まずトリフォーの才能の豊かさを改めて認識しましたね。
彼の映画に対する愛情がそのまま表現されています。
映画作家としてあらゆる難題が次々と舞い込んできてそれを乗り越えて最高の作品ができあがる。そして映画関係者のアホとも思える我ままに付き合わされて、果てしないスパイラルに陥りながらも、作品を成就させるこの苦労。
感覚的にはのぞき見的な映画作品ではありますが、その現実的な描写が見事ですね。
猫がなかなか演技をしてくれない、というくだりにも映画作家としての愛情が見事に表現されていたと思います。
そしてなんといってもジャックリーン・ビセットですね。
フランス語を話す彼女が実にヨーロッパ的でいいんです。
美しい、美しい、美しい。
やや陰りのある表情と清楚なスタイル、そして美貌。彼女がこれほどまでに美しく描かれている作品はないでしょう。
映画業界の中でさいなまれる複雑な環境。そしてプライバシーを一切カットされたふしだらな世界。そんな世界をきたならしくなく、きれいに表現できたのは、彼女の功績としか言いようがありません。
DVDでは、当時まだビッグになる前のエピソードなどもインタビュー形式で応えていらっしゃいましたが、年をとっても美しさは変わらない。そんな彼女にあらためてほれなおしました。
わたくしのような世代にはたまらない美しさでした。
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