[コメント] フォレスト・ガンプ 一期一会(1994/米)
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頑張って撮った映画やね。羽根がひらひら落ちてくるオープニングは、物語の象徴として効果的な役割を果たしてるなぁ。主体性の無い男が、歴史に翻弄される物語。
フォレスト・ガンプのお母さんサリー・フィールド出てきた。いい女優さんやね。スクールバスの中で誰もフォレストを隣りの席に乗せようとしないんやなぁ。バスの中で出会った優しい少女がジェニーハンナ・R・ハルやね。かわいいなぁ。飲んだくれのオヤジからフォレストと畑の中に逃げ込むシーンも良かったね。豆とニンジンみたいにいつも一緒。
ところがジェニーがハイスクールに入ってから女優が変わるの。ロビン・ライトいう女優。言うたら悪いけどセクシーさが無いね。ガッカリしたなぁ。あの子役が成長したらあんな風になっちゃうの?途中でブラジャー外したり裸でギター弾いたりするでしょ?肩の肉が盛り上がって男みたいだったなぁ。
これは似非ヒューマニズム映画やと思うね。フォレスト・ガンプトム・ハンクスは、ベトナム戦争に行っても「ぼくは軍隊の生活のリズムにピッタリはまった」と言って上官の命令に従うだけなんやね。反戦集会に行っても何を言っていいのか分からん。こういう自分の意見持ってない男は利用されやすいね。
「ぼくはラケットを持って中国へ行った。共産主義者達と戦うためだ」「ベトナム戦争の次は中国で共産主義と戦え!」上官から命令されたんやろね。「共産主義って何?」とか聞きそうなもんやけどね。
この映画が不思議なのはトム・ハンクスみたいな知的障害者(IQ85ぐらいだったら殆ど一般人レベルでは?)が「なぜ?どうして?」という疑問を発しないで身の回りの出来事を全て受け入れてしまう点やね。彼が現実に抵抗するのは、ジェニーが乱暴に扱われた現場を目撃した時だけなの。豆とニンジンの間柄だからかな。
上手いなぁと思ったのは当時のヒット曲を使ってる点やね。この映画はアカデミー6部門受賞するような映画やないね。「映像で学ぶアメリカ現代史」としては価値があるかも知れんけど。
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