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[コメント] 他人の顔(1966/日)

純文学撮り下ろし作品。(06・3・30)
山本美容室

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 純文学だと思う。原作者が脚本を手がけているし台詞も「劣等感という心の隙間を埋めたに過ぎない」とか純文学している。それが欠点ではなくて長所になっている。美術も整形外科の診察室のモダニズムが新鮮だ。壁一面の耳とか。この作品には顔半分にヤケドのある美少女が出てくる。梅図かずおの「洗礼」の少女みたいな。あの少女がラスト海に入っていったのは自分の顔を苦にして自殺したのだろうか。「俺は誰でもない。俺を捕まえてみろ!」なんと純文学した台詞なんだ!

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)セント[*] 水那岐[*]

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