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[コメント] なまいきシャルロット(1985/スイス=仏)

シャルロット・ゲンズブールは『小さな泥棒』とコレだけで良いと思う。(05・5・8)
山本美容室

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 DVDにはシャルロット・ゲンズブールインタビューが収録されている。「女優は続ける?」「今はまだ何も決めていないの」という初々しいやりとりがある。

 この作品の素晴らしさは、十三歳の少女が「十五歳なの」と大きくなったら忘れてしまう「大人に見られたい」という気持ちを素直に一本の映画にしている点だ。

 思春期の特有の苛立ちも良く表現されている。家庭にもクラスになじめない少女が、ふとした事から自分と同じ年のピアニストの少女と知り合う。

 ピアニストの少女の「付き人を探している」という言葉に「思い通りにならない現実」から抜け出す道を発見したシャルロット。

 「思い通りにならない現実」というテーマはクロード・ミレールと組んだ『小さな泥棒』で再び扱われる事になる。

 ラストのコンサートの場面は残酷だ。病弱な少女ルルジュリー・グレンの演技も印象に残った。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)水那岐[*]

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