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[コメント] 新宿アウトロー ぶっ飛ばせ(1970/日)

ニューシネマ時代の’30年代ギャング映画(『明日に向かって撃て』『俺たちに明日はない』他)で見られた人物造型が、現代の新宿に見事に置き換えられている。
町田

だから、容赦ないバイオレンス描写と大掛かりなアクションシーン、渡・原田・梶・成田(ミッキー)らの個性を素直に楽しめばいい。

原田芳雄は何かのインタビューで本作(と藤田敏八)との出会いが役者としての自分を変えた、というようなことを語っているが、なんとなくぎこちない前半から徐々に鋭さを増していく後半への変化を追えば、それが紛れもない事実であることが検証できる。(*原田は続く敏八映画『野良猫ロック 暴走集団’71』に主演する。二人が共演した10年後の傑作『ツィゴイネルワイゼン』の種はここでまかれたのある。)

バカラックやルグランを彷彿とさせる玉木宏樹の音楽は『野良猫ロック ワイルドジャンボ』に引き続いて超高品質。監督とともに寝る間も惜しんで編集したそうだが、その成果が十二分に出ていると思う。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)shiono[*]

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