[コメント] まわり道(1975/独)
人間嫌いで、故に実業と縁が薄く、その割りに押しに弱く、親のスネカジリで、意外と面倒見は良く、良いけれど飽きっぽくて、それを理屈で割り切って、平気で人を裏切る、そんな文学徒弟の主人公が自身の
「無駄な動き」を「無駄な動き」だと認識することが「無駄な動き」であるはずがない。
詩人に必要なものは「語彙」でも「体験」でもなく「視点」なのだから。
好きだなぁ、ヴェンダース映画のラスト。
常に、次の、別の物語に開け放たれている。全ての受け手にその物語の作者となることが許されている。
(再見@新文芸座)
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