[コメント] スノーピアサー(2013/韓国＝米＝仏＝チェコ)
破綻してしまった生態系（システム）を、無理に維持することで矛盾を温存するのではなく、力ずくの無為な努力や、高慢な驕りは捨て去り、生態系（システム）の原点に立ち戻ってやり直すことを厭うな。そこに未来は開けるのだ。そんなポン・ジュノのメッセージ。
支配の論理の開陳を、すべてセリフで済ませてしまうのは物足りない。その映像化こそが、「前進」することの原動力と対をなす映画にとっての見せどころのはず。「前進」という行為そのものが持つはずのサスペンスが単調なのもそのせいか。
個々のアクションシーンは、ハリウッドぽくなく土俗的アジア感満載で好感。
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