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[コメント] ユージュアル・サスペクツ(1995/米)

一切の予備知識なしでの鑑賞。色んな方の配慮に感謝です。
づん

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







映画雑誌「ロードショー」ってあるじゃないですか。その雑誌で嵐の松本潤が「Hug a Movie」という連載をしているんです。毎月1本の映画について語るっていう連載なんですが、今回はこの『ユージュアル・サスペクツ』でした。冒頭に「未見の人は映画を観てから読んで下さい」と書いてあったので別に観たいと思っていた作品でもなかったんですが観る事にしました。とりあえずシネスケであらすじだけ確認しようと思ったんですが、あらすじを読む間もなく、未見の人は何も情報を入れない方が良いと書いてあったので、あらすじすら知らないまま鑑賞しました。

だから一切の予備知識なしでの鑑賞。色んな方の配慮に感謝です。

長い前置きでごめんなさい。やっと本題です。色んな方の配慮に感謝しておきながらいきなりアレなんですけど、カイザー・ソゼが誰であろうとねー。もう驚かないんだって。たとえば『シックスセンス』や『アザーズ』みたいに、何か不穏な気配があるんだけど、それが何か分からない。でも観ていくうちにそれが明らかになって、ラストで衝撃を受けるってパターンは好きなんです。(見せ方や衝撃度で言えば『アザーズ』>『シックスセンス』ですけど。)

でも今作はその"不穏な気配"が"重要人物"として特定されてる訳です。カイザー・ソゼっていう人物がもう黒幕なんです。姿を見せない重要人物とかって、もう誰でもいいんですよ、正直。1.怪しい人物(黒幕)が顔を出さない。→2.という事はこの中にその黒幕がいるんじゃないか。→3.みんな怪しい。→4.あいつかも。こいつかも。それとも・・・

見てる人がそう思った時点で、もうカイザー・ソゼが誰であっても驚かないの。登場人物全員をその容疑にかけているこっちからすれば、誰が黒幕だろうがもう驚かない。いっその事カイザー・ソゼは出てこなくても良かったんじゃ…と思うくらい。まぁあいつがカイザー・ソゼであったかどうかも定かじゃないって終わり方でしたけど。でもそんな事すらも別にどうでもいい。

となると、この作品はどこに重きを置けばいいのか。役者の演技力?私は特に演技力に感心し、没頭する事も出来ませんでした。じゃあ謎解き?こんな卑怯なやり方で、謎解きもクソもあるかっていう。「え!?マジ?もう一回観てみよう!」なんて思わせる謎解きってどうなのと。ラストで全ての辻褄が合ってこその衝撃なんじゃないの?まぁもう一回観たい、むしろ何回でも観たい。って思う映画があってもいいかも知れないとは思います。でも私なんかは同じ映画を何回も観て楽しむよりも、もっと沢山の映画を観たいからそんな暇がないんだ。

大体、ラストの強張った手が元に戻り、引きずった足でスタスタ歩き出す。想定内すぎて萎えたわ!面白かったのはコバヤシが小林じゃねーよ!ってところぐらいかな。

あ、ちなみに潤くんは楽しんで鑑賞したみたいです。そんなところカイザー・ソゼが誰かって事以上に誰も興味ないですね。ハイ。

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08.04.30 記

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ぽんしゅう[*] tredair[*]

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