コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] コーヒー&シガレッツ(2003/米=日=伊)

真夜中にアルコールでなくコーヒーをすすっているかっこよさ。 「煙草も楽しめないのか」という台詞が出てくるが煙草を楽しむっていい言葉だなあ、 と愛煙家でコーヒー党の私は思いました。
kaki

ジム・ジャームッシュの映画を観て感じるのは 映画をとても楽しんでると言うこと。

コーエン兄弟の映画でも 「楽しんでるなあー」 とすごく感じるが コーエン兄弟の場合 映画で出来ること 映画でしか出来ないこと を探求して それが楽しくてしょうがない という感じ。

ジャームッシュは 自分の生活感覚 人生観 好きなこと 好きな人を だーっと羅列して 「こういうのって良くない?」 と楽しませてくれる。

映画作家として哲学的な語られかたはほとんどされていない気がするが、 メッセージ性の比較的高い「デッドマン」や「ゴーストドッグ」は やっぱりちょっと物足りないし、 しかもカラーであることすらジャームッシュの映画では邪魔である。

悪い言い方をすれば雰囲気勝負、いや雰囲気命なのだと思う。

「Stranger than paradise」は今でも大好きな映画のひとつ。 ただ気が向いたまま旅に出かけ ギャンブルして 喧嘩して だらだらして  という映画で       「だから?」 と言われればそれまでの映画なのに すごく魅力的だし心からあんな旅がしたくなるし こんな人生に憧れる。 今作も同じで ただコーヒー飲んで煙草を吸って 与太話しているだけなのに コーヒー飲みたくなるし煙草止めないで良かった と思わせてくれる。 とにかく雰囲気勝負の雰囲気が 好きな人にはたまらない映画なのだ。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)リア[*] セント[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。