あまりに良く出来ていて、そのこと自体に驚いてしまい、かえって入り込めませんでした。でも一緒に行った子どもは心から楽しんだようで、そこはやはり底力なんでしょうね。むしろ本編以外の部分で、終始「ビジネス」を感じてしまう自分が哀しかったです。

エンドロールに×出しがあるようですが、子どもはちょっとブルーになった気分をあそこで盛り上げて、映画館を後にします。哀しかった気持ちは捨てられる訳ではなく、抱え込まれていくでしょうから、私はあれで○だと思いますね。女房は「悪い人も死んだ人も、みんな手をつないで、笑っているからこそカーテンコールは美しい。特に児童劇は」と言っとりましたが、けだし名言だと思います。 NGは「作らなければ作れない」ワケですから、わざわざNGを作る行為に、作り手の作品に対する愛情が感じられてよいです。

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ときに、ラストの「お母さん、またワニだよ」ってボコにされるシーン。あれはピーターパンの予告編が入るのがわかってて、「また」をつけて「ワニ」にしたんでしょうかねぇ…。わざわざ人間の描写をシルエットにして、人形みたいなギクシャクした動きにして…(^-^;)　あれはチクタクワニかしらん―って思いましたけど。