草なぎ剛　竹内結子ベストパフォーマンスであろう。 「しゅんすけ」との三角関係が痛いほど伝わってくる。 押さえに押さえた「へいた」の感情が、ラスト爆発するのだが、抱えようとした 「葵」の体は空しく消え去る。虚空を抱きしめる「へいた」。切なくも悲しいシーンを愛情のこもった視点で優しく描かれている。哀川翔の短いエピソードは鳥肌がたった。自分のいない間に大きくなった娘、愛おしく切なく少し寂しい父親を演じて見事であった。ダチョウＣの寺門ジモン極楽とんぼの山本圭壱も健闘。聾の妻を亡くした田中邦衛のエピソードも身もだえるような切なさ。 ＲＵＩの歌は２曲で良かったのでは？ちょっと苦言を呈しておく。 しかし、総じてさわやかで心暖かくなるファンタジー・ラブ・ロマンス・ヒューマンドラマであった。