前作までは刑務官による壮絶な拷問とか、唐突に出てくるキ印の姥捨てばーさんとか、市井のおっさん達が女囚をレイプして殺すとか、善良であるべき人間の狂気が魅力のひとつだったんだけど、今回は暴力団とか娼婦の世界が舞台だから斬った張ったや憎悪が渦巻いてて当然っていう感じがあって、その分荒唐無稽さはやや失われた感あり。

後半になって警察がやや無茶するあたりも前作の子供をおとりにするとかに比べたら（あれは刑務所の奴らがやったのかな）お遊びみたいなもん。拷問するのにわざわざ剣道着に面までしっかりかぶってるのは笑ったが。

梶芽衣子 の存在感は相変わらずなので、そこのところでもっと無茶をやってほしかった。