今までボクシングとは全く縁がなかった。興味がなかったから知ろうともしなかった。ボクシング＝暴力、血を流すみたいなイメージで捉えていた。けど、これをみて見かたがガラっと変わった。今まで知らなかったことが損に思えた。 ジョーは強い。肉体だけでなく精神もむっちゃ強い。試合で負けても相手を担いで賛えた。それはチャンピオンとしての精神があってこその姿だと思う。 この作品の阪本監督は以前からうっすら気になる監督の一人だったけど、これをみて改めて惚れ直してしまった。 阪本監督の作品には愛があると思う。それは男とか女とかの色っぽい愛じゃなくて、もっと奥のほうにある人間くさい愛というか。そして粋なユーモアセンスも見逃せない。大阪の人なだけに笑いに対してサービス精神旺盛なのかな。 それから私は、俳優・國村隼にも注目している。特に阪本作品の彼が気に入ってる。阪本監督は國村隼という役者の扱い方を心得ていると思う。阪本作品の隼さんは何だかとてもイキイキしている。