よかった。流れ、展開、小ネタ、どれもとてもワタシにフィットしていた。人間誰しも持っている好き嫌いの基準やこだわりを主観的に描いて見せたことにまず驚く。たんなる勉強不足なのかも知れないが、これをやった映画を観たのはなにしろ初めて。「夢見がちで人付き合いが苦手」な彼女オードリー・トートゥー も作品の主旨をよく理解して、もはや映画と切っても切り離せない存在感を纏っていた。時折見せるカメラ目線にどきっとさせられる。

　なにしろワタシは自他共に認めるエゴイスト。アメリの一連の行動も、実は彼女自身の喜びを満たすためのエゴイスティックな行動だったのでは？と思いつつも、結果オーライ、人間こうありたい、という願いを込めて★５差し上げる。