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[コメント] 魍魎の匣(2007/日)

これを一個の映画として認める事は出来ても、小説「魍魎の匣」の映像化と認めてはいけないと思う。
hiroshi1

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







くりかえされる魍魎のイメージ、箱の中に佇む生首の少女の幻想、それをテーマにした久保峻公の小説。

それらモチーフが冒頭に強烈に提示され、最後の箱型巨大施設で一本にまとまり、京極堂の憑き物落としが炸裂する。

爆ぜるのは施設だけではなく、読者の意識。

それが小説「魍魎の匣」である。

映画には、爆発する施設の映像以外、何も無い。

それは、映画としてはありなのだが、小説「魍魎の匣」の映像化ではないと思う。

(評価:★2)

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