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[コメント] ユージュアル・サスペクツ(1995/米)

この年のケビン・スペイシーは大当たり。→
むらってぃ大使

1995年、ケビン・スペイシーは少なくとも4本の作品に出演している。→『アウトブレイク』、『セブン』、『ザ・プロデューサー』、そして本作だ。このうち少なくとも『セブン』と『ユージュアル・サスペクツ』の2本がメガヒットとなったわけだが、個人的には断然本作を推す。

はっきり言って、おとなしくしていればぱっとしない(=オーラの無い)役者として、一生芽が出ないで終わっていても不思議ではないと思う。それがどうしたことか、この作品の中での彼は「一見普通の人なんだけど本当は何者なのか全く分からない人間」を演じて鬼気迫るものを聴衆に感じさせることに成功し、後の『アメリカン・ビューティー』へとつながっていったのではないかと思われる(無理やりこじつけ)。大人気俳優になってしまってちょっと残念ですらある。

トラフィック』で大ブレイクしたベニチオ・デル・トロも実は出演しているのだが、ここでは彼の影は限りなく薄い。というか、むさいだけ。つるんとしたケビンの落ち着き払った雰囲気は、どれだけドスの効いた脅しよりも恐ろしい。

(2002.5.8全面改訂)

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ジャイアント白田[*]

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