[コメント] 自転車吐息(1990/日)
史郎と圭太の自転車に対して、方子の足。
自転車はペダルを漕ぐことしかできないけれど、足は歩いたり走ったりスキップしたりつまづいたりできる。前を向きながら後ろ向きに歩いたりだってできる。移動する=前進してゆくときの、バリエーションと力強さを足に感じた。でも、なにを使ってもどんな進みかたであってもいいんだ。
先が見えない運命らしき道筋にも似た白線。かぼそくても蛇行していても、白線が描かれているならば、たどってゆけばいい。たどってゆくしかない。透明ランナーが見えたように、その白線が見えているのならば。そしてその白線が何で描かれていようとも。
映画とはなんなのか説明できないけれど、でも、みはじめてすぐに「これは映画だああっ」と思わずにはいられなかった。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (3 人) | [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。