『ツイン・ピークス』なら私に語らせろ!(梨音令嬢・編)……とは言えないですが、ちょっと便乗してみました。marina様、申し訳ないです(汗

私は完璧な後追いファン。『マルホランド・ドライブ』からリンチにハマリ、彼の代表作である本作にも手を出しました。騒がれてた頃の記憶はあまりないのですが、今の日本の作品(『トリック』なんかモロに)にもこの作品の影響が如実に表われているものがあって、人気の根強さが窺えますね。評判の良い吹替え版はなかったので、字幕版を毎週1本ずつ楽しみにレンタルしました。この序章で既に心酔し、何本か見た後友達にも進め、話相手もバッチリ作りました(笑)。やはり、これは話せる人がいないと淋しいですよ。「ドーナツ多いよ!」とか「何で皆クーパーの怪しげな夢を信じるんだよ!」とか「じいさん、救急車呼んでやれよ!」とか…とにかく全体に鏤められた不思議なツッコミどころを語り合う事にも本作の楽しさはあると思います(リンチのは全体的にそんな映画だけど)

実は私は、あまり評判の良くない後半の展開の方が好きなんです。馬脚が表われた感じ(良い意味)で。あの後半の感じこそ、私の思うリンチです。特に何度も出てくる巨人や小人、あの夢のシーンなんか最高。正にリンチお得意の悪夢の世界。いつまでもこの世界にいたいと思わせてくれます

映像だけでなくキャラも魅力的。初めてマクラクランを良いと思わせてくれたクーパーもさる事ながら、丸太おばさん、ゴードン……私はネイディーンの漫画臭いバカ力具合が大好きだったりする

語り始めればキリがないが(出来れば1話1話登録して貰っていちいちすべてを語りたい)、今見ても決して古く感じさせない、むしろハイセンス(という言葉で片付けられないが)な作品と言えるのは確かだ。それ以上に魅力的でもある

しかし、ダイアンってどんな人だったんだ?彼もクーパーみたいな人なんかな…これも永遠の謎か…それもまたよし

こんなんで語れたと言えるのか…?語り尽くせぬ素晴らしい作品という事で…済まないかもしれないが…(笑)。でも、大好きな作品がまた1つできました。お金さえあればDVDも揃えたいです。ツインピークス・フォーエヴァー……