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[コメント] 飢餓海峡(1965/日)

過去に執着する純粋な女と、過去から逃げるトラウマ男。前半の左幸子物語vs後半の三國連太郎物語は左幸子の判定勝ち。
ぐるぐる

三國連太郎の芝居自体は良いのだけど、演出の出来として、前半の迫力に比べると後半は弱く感じてしまう。高倉健の生硬さ自体は悪くないが、バランスとして強く出過ぎていて、伴淳三郎の枯淡とのコントラストを崩したのは残念。

モノクロ・ワイドの画面は力強く、良いカットが満載。ラスト、ハレーション気味の映像で描かれる「船上の13人」のシーンは、この物語の主題が魂の救済であることを印象付けて秀逸だと思う。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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