[コメント] ハチミツとクローバー(2006/日)
役者は良いので(特に蒼井優!)☆3はつけられるが、全体的に物足りない。エピソード一つ一つの重みが足りなすぎる。キャラクターも大人しすぎる。
竹本の青春は微笑ましいが、“青春の疾走”があんな生温いものでは困る。
そして本作の片思いの最重要体現者である真山と山田の片思いが、あんなもんじゃ困る。二人の片思いの神髄は(原作では)この後にあるので仕方ないかもしれないが、真山のストーカー行為がちょっと本格的になったぐらいじゃ困る。
はぐは・・・原作通りだと見た目関係なく到底実写化できないので、うーん、あれで充分かな。さすが蒼井優。
でも森田はもうちょっとどうにかならなかったものか。確かに天才らしい面はあったが、本来はあんなことで悩むようなことはない真の天才である。登場直後は良いかも、と思ったが、徐々に「物足りなーい!!森田はこんなもんじゃなーい!!」と、見るのが辛くなってきた。
原作では、森田はそれほど圧倒的な存在であり、凡人に共感される必要のない「あちら側」の存在である(原作では「噂のイケメン」だかのテレビ取材の比ではない活躍をあっさり見せている)。
2時間に収めるには、実写で「天才」を表現するには、森田は「悩める天才」のほうが良いのだろう。竹本の青春も、真山と山田の片思いも、これぐらいが限界なのかもしれない。原作完結後に今流行りの前後編とかでできれば・・・いやこの雰囲気では無理かなぁ。ほんと、役者陣には文句ないのだが・・・。(伊勢谷友介も決して悪くはない・・・)
最後に。
原作未読の方、ぜひ読んでください!登場人物それぞれの背景を、それぞれの進路や恋愛の怒涛の行方を、ぜひ体感してください!少なくとも小ネタとギャグとローマイヤ先輩には魅了されるはずです!(原作もつまんなそうというコメントも多くて悲しいのです・・・)
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