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[コメント] SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム(2010/日)

出演陣は、ちょっと豪華に。音楽は、キャッチーに。湧き上がるパワーだって、前作に負けてはいない!!
カルヤ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







前作は売れないラッパーの痛々しさの話。本作は未来に希望を持てない女たちの痛々しさの話。

ラッパーとしての覚悟が違うので、当然、ラッパーとして湧き上がるものの桁が違う。そういう意味では、本作はパワー不足だ。

しかし、IKKUたちとは違って、彼女たちは女だ。

「あそこのお宅の息子さん、こんな田舎でラッパーやってるんですってよ」と、「あそこのお宅の娘さん、こんな田舎でラッパーやってるんですってよ」・・・・・・さあ、どっちが痛々しい?「売れるはずのない田舎のラッパー」と、「売れるはずのない田舎の女ラッパー」、どっちが痛々しい?

彼女たちは、自分たちがラップで食べていけないことはわかっている。だから全員、一応職に就いている。売れそうもない田舎のラッパーとしての覚悟なんて、頭の良い女たちにできるわけないのだ。

それなのに、彼女たちは叫んでしまう。知り合い程度なんて生ぬるい関係ではなく、親や親戚の前で「私ラップが好きー!!」と叫んでしまう。それがどれほどの覚悟か。物凄いパワーである。それを加味すれば、彼女たちから湧き上がるパワーだって、決して前作に負けてはいなかった。

楽曲の良さは、確実に本作の勝ちだろう。「シュッ、シュッ、シュッ、シュッシュッ!」が一週間ぐらい頭から離れなくて困った(笑)

(評価:★4)

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