コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 知りすぎていた男(1956/米)

この素晴らしい映像と音楽に終始ドキドキしっぱなし。 ついでに少し涙ぐむ。そして最後に何だか安心出来る。
あき♪

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







賛美歌響く教会で一味のオバサンが夫妻と目が合って驚いた瞬間に、 見てるコッチもまるでこっちが悪者気分になったかの様にドキッとする。

その後、誰もいなくなり椅子と二人だけになった教会で、言い争う神父とJスチュワートを遠い目線で撮ったカメラにゴゴゴッと引き込まれる。 (このシーン、寄っていって撮ろうとしない所が凄く好き)

暗殺のシーンでも見ていて、 「あのシンバルが叩かれる瞬間の手前の空白の瞬間に 何かあるんだろうなぁ」 なんて事は予想出来るのだが分かっていてもそこに至るまでの映像のウマサにドキドキしてしまう。

ケ・セ・ラセラ〜どうにかなるさ〜♪、 の歌声に階段のシーンとかを連続で映した映像に何故か見ていて涙ぐんでくる。 犯人のオバサンに同情したのか、息子を取り戻せる事に感極まったのかは私にも私の心は良くわからない、 (・・・がコレは音楽の力だなこのケ・セ・ラセラの音楽の力に感動したのだな、たぶん)

もう終始ドキドキしっぱなし。

こんな終始ドキドキしっぱなしだからこそ、 最後友人達が待ちつかれて寝てる部屋に戻ってきて 「息子を迎えに行くのに手間取った」なんてジョークに この映画を劇場に見に来ている客も安心して家路につけるのだと思う。

傑作だな、これは。

(評価:★5)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)モモ★ラッチ[*] ジェリー[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。