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[コメント] デイ・アフター・トゥモロー(2004/米)

未曾有の自然変動に対してミニマムな人々の感情、行動。設定が大味なのは許せても、ステレオタイプな人の感情や行動理念の説得力不足が、涙を誘わない原因。この一大事にとる行動が、それかよ。…もちろん我々観客にも突きつけられている訳だが。
chilidog

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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売りのCGも嵐は『ツイスター』で十分だし、津波は『ディープインパクト』でお腹一杯。都市破壊は『インディペンデンスデイ』で見飽きている。襲ってくるのはサメでも雪男でもゾンビでも宇宙人でも、はたまた本性をむき出した人間でもなく、動物園の狼。ひたすら既視感を刺激する映像。寒波がくる前に眼底の硬直が起こりそう。

描いているのがアメリカ中心なのは、そんな気にする事じゃない。むしろ世界中を画いてしまったらもっと薄味な映画に成り下がっていたであろう。ゴジラはマンチェスターに出現しないし、ウルトラマンはニューヨークになんかに行ってほしくない。早乙女研究所は富士山の麓にあるべきだし(海外で放送している場合は知らないけど)。だから西と東の海岸線しか出てこない災害映画は全然アリなのだ。

聞くところによると<氷河期>というのは、現在よりもほ〜んの数度、世界の平均気温が低かっただけの時代のことらしい。そう思うと、我々もふと立ち止まってちょっと考えたいと思う。…とりあえず、深く考えなしに行動するのは危険だな。友達も減りそうだしな。

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)けにろん[*] Osuone.B.Gloss[*]

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