[コメント] スリープレス(2001/伊)
映画を見終った人むけのレビューです。
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私ははっきりと「マザーグース」なるもののの全容は知らない。歌なのか、詩なのか、小説なのか。「誰が殺したクックロビン」なんて『パタリロ』のネタだと思ってたし。「マザーグース物」で有名なところといえばアガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』あたりか。歌の歌詞に見立てて次々と人が殺されていく有名な話で、映画にもなりました。日本でも横溝正史大先生の名作『獄門島』では俳句、『悪魔の手毬唄』では手毬唄に見立てて殺されるというものがありました。さらに横溝先生にヒントを与えたマザーグース物の原点ヴァン・ダインの「僧正殺人事件」(ちがったらごめんなさい、こんどちゃんと調べます)。この「見立て殺人」というジャンルは非常に絵になるので、「金田一少年の事件簿」になると、数多くの「見立て」があった(最初は「オペラ座の怪人」、さらに「体の欠けたミイラ」「学園七不思議」「タロット」「ろう人形」「油絵のモチーフ」「蝶」「神器」「サソリ座」「ロシア人形」など)。ただしこれらは動機やアリバイ工作のこじつけが多く、「見立てる」意味のないものは多い。(個人的には「ラベンダー荘の殺人」がベストか。
さて、今回見てみて、結構面白かった。B級ホラーかとおもいきや、「秩序」があるので、最後まで一気に見ることが出来た。『サスペリア2』に近いものがあるか。さらに『エクソシスト』の神父様があんなことになるなんて・・・。結構ストーリー的にまとまってたのではないだろうか。犯人が誰かというのも含めて(私は犯行現場を地図にマーキングしたところで判った)。ただ、ヒロイン?が、彼氏がいるのに節操がないのはどうか。
ちなみに、英語で話していたので、「トリノ」「ローマ」の地名が出ても、イタリアの気がしなかった。
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