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[コメント] マシニスト(2004/スペイン)

クリスチャン・ベール、最近はジェフ・ブリッジスにだんだん似てきたな、と思ったら、いきなりイーサン・ホークになってしまった。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







クリスチャン・ベールという俳優、今まで見てきた中で、結構「脱ぐ」シーンの多い役者だと思う。

いちばん最初に見たには多分『アメリカン・サイコ』。ここでの彼は、今作ほどではないが、かなりのスレンダー体型で、細身のブランドスーツをかっこよく着こなしていた。(『シャフト』なんかもこの時代)。

その後、ビルトアップしたのか、『コレリ大尉のマンドリン』や『リベリオン』などでは、それこそギリシア彫刻のような、すばらしい肉体美を披露していた。

ところが去年見た『しあわせの法則』という映画では、ちょっとオーバーウェイトまでいかないまでも、すこしアゴのあたりがゆるくなってきたのかな?そして最新の『バトマン・ビギンス』の予告編をみても、そんな気がした。どちらかというと若いころのジェフ・ブリッジスに近い印象。

むかしスピルバーグの映画で子役だった少年が、冷酷な印象の若手時代を経て、ちょっと「年輪」を感じさせる、いい「大人」の俳優になったなぁ、と思うようになっていた。(それを顕著にあらわすのが「体型」というだけで、ハダカに見とれていたわけではありませんので…)。

と、そこへきて、この「超」激やせ。『ブリジット・ジョーンズ』も『レイジング・ブル』も真っ青の、役作り。あのたくましい肉体は消えうせ、アバラが無残に浮き出た、薄い胸板がスクリーンに大写しになるたびに、思わず眼を背けたくなる。ラスト近くの「事故直後」や「釣り写真」にある「今」との比較が恐ろしい。

なにもそこまでしなくても・・・と思うけど、そこまで極めてこそ、のスター俳優なのかも。たいした根性だ!(ダイエットかねてたのかも・・・)

・・・と、ベールのことばっかり書き連ねたけど、ストーリーはちょっと全部広げたら拍子抜けしたことも確かだが、重い色彩と、暗い画面で、こっちまで精神がどうにかなりそうな部分は、嫌いじゃない。

ただ「不眠症」という設定は、無意味だし、「アイバン」が今頃何故出現したのかも不明確。ちょっと残念。

(評価:★4)

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