[コメント] キングコング:髑髏島の巨神(2017/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
エンドロールで、背後の風景が少しずつ下へとスクロールしていたから、下がりきった最後に、何かがあるのかと思って、迫りくる尿意を耐えながら、待っていたら、何もなかった・・・・と思った後の、暗転後の1シーン。なんだかマーベルの映画みたい。そして、「!」と思ったら、ちらっと「日本地図」。いや、私はもうニュースになってる「そのあとのシリーズ展開」は知らなかったが、普通に「コング」の続編の暗示かとおもいきや、「G」のほうでしたか。「モナーク」と言われても、全然覚えていませんでした。
今回の映画、「怪物はコングだけではない」的な売りだった。登場した怪物のうち、トカゲ怪物×コングがメインマッチで、あとは人間たちのお話になってしまったのが残念。最後の闘いのときに、コングがピンチの時に、水牛がダダダッと助けに来るのでは?と期待したのだが。
でもやっぱりコングは「味方」なんだ。どんなに暴れても「ヒール」にはならない。そこは「G」と共通(すいません、「シン」は見てないです)。この先、「ハリウッド版G」と、「コング×G」が予定されているらしい。なんかマーベルの「アベンジャーズ」、DCの「ジャスティス・リーグ」「スーサイド・スクワッド」のように、「大集合」がブームなのか?いや、日本でも「戦隊ものVsライダー」とか、「プリキュア・オールスターズ」とか(ちょっと違うか)。
人間チームは、パッカード大佐のサミュエル・L・ジャクソンが話を荒らし、ジョン・C・ライリーが話を和らげる。この剛・柔の二人だけ。ブリー・ラーソンは、「コングと美女」という記号にはならなかったのがギリギリ。
主役のはずのヒドルストン君は、「ロキ」としてあれだけ存在感があったのに、この作品も、『ハイライズ』も、主役としてはあんまりな印象。ポール・ベタニーやルーク・エヴァンスみたいに、「2番手のほうが活きる」俳優なのかも。
兵士たちは、判りやすい「死亡フラグ」がたってたね。
あと、中国人女優は中国資本へのサービスなんだろうが、最近のハリウッドの「アクション大作」はそういうものが多くて。去年の『インディペンデンスデイ』や『グランド・イリュージョン』などにも、そんなストーリーには全く絡まない、毒にも薬にもならないのが出演していた。せめて出演して、メインキャストに名を連ねるんなら、もっとちゃんと脚本の中に居場所を作らなきゃ。それがお色気要員でも、悪役でもいいし、たとえばヒドルストンの元カノだったとか。
ドニー・イエン「トリプルX」やミシェル・ヨー「メカニック」のような実力・実績も兼ね備えた俳優が出演するアクション映画は、映画自体の出来不出来は別にしても、やっぱり「そこ」が違う。映画に溶け込んでいるんだ。
と、まぁ、点数は「コング」に対してですね。
余談。冒頭の日本兵役のMiyavi君。本職は超絶ギタリストらしいのだが、私は『アンブロークン』と、この映画でしか見たことがありません。どっちも「日本兵」。そのイメージになってしまいそうです(汗)
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。