胡散臭く鼻をぐしゅぐしゅいわせてる風邪っぴきが、どう話で絡むか絡むかとヤキモキしつつ、ラストで納得。コロンボ張りのどんでん返しでしたナ。

サスペンスを盛り上げつつ、無責任な差別発言が飛び交うニューヨークの風景を活写。さらに市民の事を考えてるかとおもえば、実際個人の思惑で動いてる市政も盛り込んで見ごたえあったが、差別も含めてそれぞれの問題を「こんなものさ」と荒っぽく放り投げてしまっているような印象も否めなかった。が、エンターテイメントの枠内では、かなり健闘してたとは思う。

見分けがつけにくい、同じいでたちの４人の犯人が、話が進むにつれて段々個性で見分けがついていく演出は秀逸。でも、一人銃で最初に腕を撃たれた人がちょっと書き込み不足？でも、面白かったからいいや。

ちなみにタイトルが紛らわしい。重要な展開は殆ど車両の外で起こっているので、これは密室パニックではなくて、あくまでサスペンスの秀作だと思う。